44 Pro Gloves ファーストミット 湯もみ型付け
チームメイトから任せてもらえることになり
44 Pro Gloves (https://www.44progloves.com/)
のアメリカンタイプのファーストミットを湯もみ型付けさせてもらいました
※一眼とスマホで撮った写真が混在しているので一部荒い画像があります
〇型付け前
温めたり、シェービングクリームを使って型付けをしていたそうですが上手く関節がついていない状態でした
今回気を付けたポイントは
1.土手の浮き 2.背面のヌバック 3.多色なので色移り
なので湯の温度をかなり低く、浸ける時間も一瞬で行いました
〇土手
これが1番のくせ者
アメリカンタイプはどのメーカーでもここの浮きが出てくると色んな方から聞いていたのですが、想像以上に浮いてくる
軽ーくほんの少しだけほぐし、揉みと叩きは一切行わず
土手の「Forty Four」の刻印部分はあえて少し浮かせて、平部分はフィットして浮きが出ないようにしました
それと小指側のヒンジ
ここもとにかく指先の当たる箇所が浮いてくるのでとにかく関節をつけるように
この2つの部分に浮きがあると閉じが悪くて構造上なかなか致命的だと思った
〇背面
ヌバックを湯もみしたのは初めて
何とか元の質感を損なわないようにしたいなーとは思っていたけど案の定、元のふわふわした手触りはかなり薄れる
湯染みも少し残ってしまった
〇グリス
乾燥後に少しずつ調整していたがどうにも土手~平までがペコペコ動きすぎる
グリスが少ないんだろうな~とは思っていたけどバラすのが少し面倒だったのでちょっと迷っていたけど開けてみた
まさかのスッカラカン
入っていた痕跡は親指のヒンジにほんの少し小さい塊が残ってたのみで驚き
完成から半年ちょっとしか経っていないし、使用頻度も両手の指の中に収まるくらいなのにこれはいかがなものか…
ちなみに自分も先日、誕生日プレゼントとして44の内野用をチームのキャプテンに貰ったが同じくグリスはほぼ入っておらず
トーストにバター塗るぐらいの薄さの痕跡しか残ってませんでした
44を検討されている方は気を付けられた方がいいかもしれません
そして初めてアメリカンタイプの紐をほどいてみたけどこれがめんどい
土手の始まりがこんな所から出てるし
土手にもこんな風に通ってる
しかも反対側はコレとちょっと違う通し方がしてある
アメリカンタイプの資料が無さすぎて紐戻すだけでかなり時間かかった
〇完成
グリスを気持ち厚めに入れて最終調整してこの感じ
芯が結構しっかりしていたので入れ直したグリスと相まって少し硬めに仕上がり
革はキップらしく湯をよく吸って伸びが良かったので、叩いたら艶も出てポケットも作りやすかった
色々と勉強になりました
ありがとうございました
終わり